今日は、ある日のディナーコースの紹介をシェフの磯野から。

一品目、今季最後のお日さま農園さんの白人参をスープに。
白人参の畑のすぐ脇に生えてくる「種とばし草」をサラダにして添えました。クレソンのような香りのする種とばし草、このサラダがほんのり甘い白人参のスープを引き締めます。

二品目はウニと花わさびをあしらったシマアジのカルパッチョ。

特製の白いソースは実はただのマヨネーズ、ではなくて玉葱とほんの少しのにんにく、無添加の米酢を乳化させたもの。脂ののったシマアジ、ウニのコク、花わさびの辛味、ソースの酸味がお口の中でハーモニーを奏でます！

この日のメインのお料理は庄内豚の低温ロースト、自家製ソーセージと県産極太グリーンアスパラガスのソテー。

個人的には春間近のこの時季、アスパラガスを食べないと春を迎えられません。内側にたっぷりと水分を閉じ込めたアスパラガスを噛んだ瞬間、春が溢れ出します。
そんなジューシーに焼き上げられたアスパラガスにそっと寄り添うザバイオーネ（卵黄を掻き立てたソース）、自家製ソーセージにはマスタードソース。ほろ苦くも甘酸っぱい金柑が全体をまとめて。